春合宿 尾瀬~平ヶ岳

 

春合宿 尾瀬~平ヶ岳

5/3鳩待峠11:15-山ノ鼻12:24~12:54-柳平-BC15:40
5/4 BC出発4:46-スズヶ峰8:11~8:20-ジャンクションピーク9:13~9:19
-スズヶ峰10:19~10:33-BC13:01(平ヶ岳到達断念、引返し)
5/5 BC出発5:10-山ノ鼻-鳩待峠9:26

 2019年春合宿(燧ヶ岳)以来の尾瀬ヶ原は見事な快晴で、ハイキングや湿原散策の中高年・親子連れで賑わっていました。木道はかなり出ていて、既にミズバショウの白いドレスがあちこちで見られました。
 今回は「残雪期ならではのルートで平ヶ岳に向かう!」ということで、木道を途中で離れ、雪の上を選びながら沢横を上流に向かいました。平らな雪原を期待していたのですが、好天+今年の冬は雪が少なかったそうで、場所によりシャーベット状の雪、露出した笹薮、雪解けの水たまり・小川…冬装備を詰め込んだザックは重く、川を渡る時は先に荷だけリレーしました。踏み跡はあるものの、帰りの目印に、とYouさんが要所で赤布を結び付けてくれました。途中、先頭を歩いていたかわじさんがスノーブリッジを踏み抜いてしまい、あわや水没!という場面がありました。横渡しになっていた木にしがみついて事なきを得ましたが、少々足を痛めてしまったようです。見た目では脆さがほとんど分からないのがとても怖いです。
 BC地は当然ほかのパーティはおらず、テントを張って、横にスノーテーブルが建設されました。日中は汗ばむくらいだったのに、夕方になると一気に寒くなり、夜は恐らくマイナスに近かったと思います。夕食は青森/八戸名物のせんべい汁で温まりましたが、寝ている間とても寒く、この気温差もまたこの季節の魅力であり怖さだなと思いました。
 2日目、アタック日。日の出は早く、出発時にはヘッデン不要でした。テント横から斜面をほぼ一直線に登ります。早朝の雪はアイゼンがしっかり食い込みとても歩きやすかったです。ただ、日が高くなるにつれ気温がどんどん上がり、足元もどんどんグズグズになっていきました。昨日足を痛めた川越さんと、後藤さんはスズヶ峰に向かう途中のピークで断念。ギリちゃんさん、Fukuさん、いっしーで先に向かいました。
 しかしながらほぼ無風の稜線は暑く、グズグズ雪に足も取られ、繰り返すアップダウンになかなか距離が稼げません。平ヶ岳がそこに見えてはいるけど、行き来に時間が足りないだろうということで、ジャンクションピークで折り返しとしました。この近辺にテントを張っているパーティが2-3あり、平ヶ岳を目指すならこの辺りまで来ないと厳しいのかもしれません。
 最後、BCまでの急下降は踏み跡を見誤ってしまい、一時だいぶ想定ルートより右に離れかけてしまいました。ヤマレコはタイムリーに現在地と目的地の位置関係が分かるので、とても重宝しました。
 テントに戻って、みんなで少々お昼寝をして、夕食とともに尽きないおしゃべりを楽しみました。
 3日目、下山日。朝食後テントを畳んでBCを出発。基本的に来た道を戻りますが、雪がさらに解けたことで歩けそうな場所を探して少々ズレて進みました。「この辺を渡ったはず…」と見回すと、来るときにYouさんが付けていた赤布が!デジタル(ヤマレコ)とアナログ(赤布)の両輪が噛み合って、歩くのはかなり疲れましたが行程自体はスムーズな帰路だったと思います。
 最後は鳩待峠の花豆ソフトクリームを目指して、意外と長い山ノ鼻からの道を進みました。
 乗合タクシーで沼田まで行き、温泉で汗と筋肉疲労を流して帰京となりました。
 3日間、十分すぎるほど天気に恵まれ、「一日の気温差」や「道選び、道探し」、「雪質の状態」、「撤退判断」といった危険要因を「安全に」体験することができた貴重な山行となりました。リーダーのFukuさん かわじさん、同行のYouさん ギリちゃんさん、ありがとうございました!
(記・写真 いっしー)

合宿を振り返って                   Fuku

 今回、残雪期の平ヶ岳という事で、この時期しか登れないルートで2泊3日のテント合宿を行なえた事は有意義であったと思います。年々温暖化でGWだとスノーブリッジや雪質の関係で少し時期が遅いのかもしれません。でも状況に応じて、BCの場所やルートを選んで行けたので、面白い山行になりました。だいぶ平ヶ岳近くまでは行けましたので、次回は登頂したいと思います。

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2024年05月05日